2026/06/21 01:23

雲を眺めて 雲を見ずに筆を走らせます。絵は勝手に海になったり 遠い遠い国が現れて 何かあったのかとニュースを見に行ったりします。
小さい頃はよくカビのようなものを延々と描いていました。病弱とはいかないまでも忙しい両親にとっては病気の回数が多い私は困った存在だったかもしれません。
たぶん小さいながらに自分が弱い理由を知っていて本人も知らずにその原因を絵に描いていたんだと思います。
原因は今思えば古い家 材木がスポンジのようにペソペソになるまで使い続けていました。
祖母が女手ひとつで建てた古い家は 彼女の人生を懸命に生きた証。両親はどんなに働いて成果を手にしても祖母の気持ちを思うと建て替えが出来ずにいたことを思い出します。
雲は見た人や地球の過去も未来も見せてくれます。私は何も考えずに筆をとり手を動かす、それだけなのですが 見たままの雲になる時もあれば心の中の白い雲や雷雲、世界を見てきた天の雲のおしゃべりやニュース。画材の上には私の中を通っていちばん心をしめたモノが現れているのでしょう。これからもその描き方だけは変わらない気がします。
肺の病気をして油絵から色鉛筆になりましたが、先人の画家達は肺病を乗り越え描き続けた人が沢山います。いつかまた油絵を描ける日まで雲と対話しながら描いていきます。
今まで本当にありがとう
